設立趣意(ごあいさつ)

近年、日本においては、若年層にHIV陽性者の報告が急激に増加しはじめています。
一方で、現在の国内の対策は、その状況を的確に把握し、解決の糸口を確実なものにするには至っておりません。

神戸では、1987年1月17日、日本で最初に日本国籍の女性エイズ患者が報告され、「神戸パニック」という社会問題を引き起こしました。その教訓を踏まえ、市民の間にエイズに対する基本的な知識は涵養されてきましたが、まだまだ不十分ではあります。

このような状況の中、2005年7月、アジア・太平洋地域におけるHIV流行とそれに関連する諸問題の理解を促進するための国際会議「第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議」(以下ICAAP)が神戸で開催されました。

この会議の中で、感性拡大を防ぐためには、①単に医療・健康面のみではなく、社会・経済・教育の各方面にわたる対策とともに、様々なライフスタイル・価値観を持つ対象者に応じた検査・相談体制の構築や、予防啓発活動を展開することが必要であること。②このためにはNGO等のボランティア活動の果たす役割が大きく、行政とこれら関係者とのパートナーシップが重要であることが指摘されました。

ICAAPの神戸開催を契機に、エイズ及び性感性症の予防を推進し、HIV陽性者と共に生きる地域社会の実現を図るため、「エイズ予防サポートネット神戸」を設立しました。

市民・事業者・医療及び教育関係者・行政が協働して「命の大切さ」を神戸から発信し、HIV陽性者への偏見や差別の無い「誰もが住みやすいまち、こうべ」、「思いやり心があふれるまち、こうべ」をつくるための活動に取り組んでいきます。

具体的には、
・NPO・NGO等のボランティア活動に対する支援(助成金の交付)
・HIV及びSTD(性感性症)予防啓発に関する情報収集・発信
等に皆さんとともに取り組んでいきます。

「エイズ予防サポートネット神戸」は、この趣旨に賛同していただける誰もが参加出来る自由な会です。自由に知恵を出し合い、それぞれが可能な活動に参加・支援し、学んでいくネットワークです。みなさんのご参加をお待ちしています。

代表 伊地智 昭浩